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2025/01/18 08:32 |
またでたよ
詩のボクシング・高知大会予選に参加してきました。

社会人になってからは時間も無いだろうし、難しいだろうな~と思っていましたが、上手く希望休が取れたので敢行。

家を出る前は、土砂降りあり落雷ありで大変だったけど、うまく小康状態を見計らって会場へ。今年は以前のようにボランティアもして無いし、そもそも会場も違いました。そんなわけで大体の参加者は会うのが一年ぶりなので、ちょっとした懐かしさもありました。
今年の予選会参加者は、最終的に(飛込みを含めて)22・3名。去年より8人ほど少ないですが、決勝の16人の枠に入れるか否かは結構ドキドキものです。

参加者も多種多様。大学教授、高校教師、その生徒・・・そういえば他の方の職業は聞いてないですが、取り敢えず色々。15歳から60歳過ぎている方まで、年齢も幅広いです。

くじで読み順を決めましたが、私は16番。遅い。さっさと読み終えて他の人の発表を聞いてた方が余程有意義だとは思うんですけども…。まぁそれはそれで満喫はしましたけどね。
昨日もろくに練習せずに普通に寝たし、舞台に上がる直前まで全然平気だったのに、いざ読み始めると、足が震えて仕方ない。ストーンと落ちるんじゃねぇかと思うぐらいガクついてました。それが聞き手にバレてないのが不思議でもありますが。


あ、結果ですが、無事予選通過しました。およそ一月後、また希望休を頑張って取って決勝トーナメントに出ます。読んだ詩は「つづき」に載っけてますので、興味のある方はそちらへ。


「詩の朗読」、というと、なんとなく形式的なものを想像しますが、この『詩のボクシング』は、もっと自由。内容もさることながら「声」が要求されるので、あまり造り込んでもムダみたいです。身の丈にあった言葉のチョイスが必要。
「イタイ展開ばっかりじゃねぇの?」といった先入観がある方は、寧ろある方こそ取り敢えず騙されたと思って会場に足を運んでみればいいと思います。「こんな事していいんだ」「こんなに面白いんだ」、と、この大会が指す「詩」の印象が反転すると思います。経験者が保証しときます(笑)


かなりアバウトなレポになりましたけど、こんな感じでした。
我ながら何だコレ、って感じですが、見逃して下さい(笑)

静かに


静かに 静かに
子どもの寝息
寝かしつけてから見る顔は
薄明かりの下でも柔らかい
まだ明日の準備があるから
何とか起き出さないと
指を掴んだ小さな手の平をほどいて
眠りで寂しさをまぎらわせるように・・・


静かに 静かに
鬼が来ている
ひとりで隠れたかったのに
一緒に入ってきた弟
真っ暗な部屋 前を通る足音…
過ぎ去った後に つい吹き出してしまう
この扉が開けられるまでは
絶対に声を出しちゃダメ


静かに 静かに
海沿いの路
夕日は無力 汽笛も無力
幾度繰り返せど波も消される
だからきっと僕の言葉など意味が無い
だけど隣で自転車を押す
エラーをした悔しさよりも
試合に出られなかった悔しさの方が大きいのだから


静かに 静かに
他人の幸
今ここで叫べば台無しにできる
私の前から消えた男性(ひと)
違う女性(ひと)にたどり着いた男(ひと)
幻想が欲しいんじゃない 事実がいらないだけ
もし欲望にまみれた自分が嫌なら
今までどおりそこで唯泣いていればいい


静かに 静かに
庭の片隅
何も言わずにここに来たって
助言も支えも励ましもできない
でも僕ならここでずっと座っている
背中ならいつまででも撫でていていい
悲しみでまとまった顔よりも
うれしそうにほころんでいる顔を見届けて眠りたいから


静かに 静かに
私の命(じかん)
ゆっくりと ゆっくりと
闇と溶け合う
初めての『生』を堪能して
やっと初めての『死』が始まる
遺した事象は 数えられない
それでも静かに 私の命



空白に価値を与えよう
「言葉にできない」という言葉にしないで
静寂の声とはきっと感じ取るもの
そしてその声は ふとした瞬間に染み込んでくる

尽きないから静かに
沢山の思いの花輪の中で


静かに 静かに


◆「朗読」にあたり一部改変。インスピレーションは谷山浩子さんの「静かに」という楽曲です。といってもタイトルだけだけど。
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2009/07/25 22:56 | Comments(0) | TrackBack() |

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