3000字しか書けていない卒論を放置し、谷山浩子さんの松山でのライブに強行してきました。
今年は高知での開催が無くてどうしようか迷ったものの、社会人になったらそうそう行けないだろうと思い実行。就活でいっぱい乗ったのでいい加減嫌いになった高速バスに乗って出陣。天気予報を見ずに出たため、雨に降られてげんなりする。
松山入りして少し時間があったので、愛媛県美術館の「男鹿和雄展」に行きました。この方はジブリで主に背景を描かれている方で、特に森の絵が印象強いかと思います。
遠くから眺めるとスナップ写真のようなのに、近付けばそれはやはり絵であり、その色彩の細かさに驚く。本当に「そこにある風景」ってのは主人公の邪魔をせず、でも手を抜かずに存在している、という感じがしました。
透明な水や木々の作る陰の描写も印象深かったのですが、一番惹かれたのは鉛筆だけしか入っていない森の下書きでした。中学生のときの写生大会でアスファルトを紫で塗ったぐらい着色センスの無い人間なので、黒い芯だけで彩られた樹の質感や鋭さの描写は深く染み入るような感じがしました。「鉛筆だけでこんな絵が描けるんだ~!」みたいな。レベルは雲泥の差ですけど。
絵葉書とか、おみやげを購入し、小雨の街中を移動。いよいよメインイベントです。
『谷山浩子ソロライブツアー2008』in松山Monk。
少し入り組んだところにあり、地図を見ていたときも不安でしたが、案の定軽く迷って会場入りは17時過ぎ。殆どのお客さんは席に着いてました。おかげでスムーズ入場。ライブハウスってあまり入ったことが無いんですが、落ち着いたカントリーな感じの印象のハコです。
私の席は谷山さんの真後でしかも最後列。ハズレかよ~とも思いましたが、鍵盤を叩く手は見えるし、スピーカーこっち向いてるし、会場全体見渡せるし、トイレ近いし、出易いし入り易いし、全然アリ。座高高くて本当によかった。
会場入り口のショップでCD探し。今回は『漂流楽団』の購入という大きな目的があったのですが、置いてなかった。やむなく3番目に欲しかった『メゾピアノ』を購入。…後で考えたら『心のすみか』を買えばよかった。CDを買ったら谷山さんのサインを頂けました。…すみません、全く読めません(笑)
グラス置けないので早々にコーラ飲み干して待ってると谷山さん登場。歩き方かわいらしい。
◆曲リストは最後にまとめて。
曲を聴いて思うのは、ホントにCDより生の方がすげーな、という事。アーティストのライブDVD等とは全く逆の印象を持ちます。
あと去年初めてライブに参戦したときよりも緊張しませんでした。慣れ、もそうですが、谷山さんの顔が全く窺えない位置に居たからって理由が大きいように思います。トークの時、目が合ってるのか合ってないのか解らずに不安になるので(それは去年と同じでした)。
リクエストコーナーではジャンケン。松山は負け残りとなりました。中枢都市では勝ち残りを選択する傾向があるそうですが。
後ろから見ていて、一回目のジャンケンであんなにうじゃうじゃ手が上がるとは思ってなくて「うおー」って感じでしたが、実際はたった二回で決着。東京・新潟等、県外から来られた方ばっかり勝ち残り。私は一回目であっさり勝利して脱落。…欲が掠めると結果なんてこんなもんです。
さて、リクエスト曲のチョイスですが、「クリスマスソングコーナー」で難しい曲をやり終え、後はいけると仰っていたにも関わらず、難しいのばかり来られたそうで、「もうどーなってもいいや」と言って歌に入った谷山さん。でも難しい曲の演奏の手つきを後ろから見れて、私としては大助かりです。ちなみに一曲目の「家族の風景」で「高い。」と呟いて演奏停止。こういうの見ると「うわ~ライブだ~」とよく分からない感動を覚えます。で、キーを下げて再開されましたが、隣の席の方が「あんな簡単にキー変えられるんだ…」と呟いていたのに同感。鍵盤もパソコンのブラインドタッチも似たようなモンなのか?
休憩時間には「お手洗いの方が終わるまで始めません~」と、CD音源ではなく谷山さん自らBGM演奏。「きよしこの夜」とか弾かれてましたが、お客さんの声に答えて「天の貝殻」もワンフレーズ。
第二部はかわいい系の曲。曲名を言うたびにお客さんの反応がよかったブロックでスタート。谷山さんの後ろに座っていた子どもさんもお気に入りの「ねこねこでんわ」を始め、柔らかな空気に。
ところでこの「ねこねこでんわ」、去年高知でも披露され、また同じように近くの席のお子さんに谷山さんが話しかけていたのが印象的でした。…まぁ何よりも記憶に残っているのは、その後その子に「今から歌う歌に怖い歌詞があるけど分かんないからいいよね~ゴメンね~」と言いながら「不眠の力」を歌い始めた姿ですけど。そんな谷山さんが大好きです。
『相棒』の話はやっぱり出てきましたが、今回は『名探偵ポワロ』(だっけ)のお話と相まって縮小版。未だ再放送でシーズン4か5をやっている地域の人間としては大助かりです。
もうひとつのトーク、利他のお話。「人に見られているからするんじゃなくて、全体の空気を良くしたいと思うから人は利他的な行動が取れる」「巡りめぐって自分のためになるから…」~~~と言った感じのお話だったように思いますが…。詳しくは覚えてないです。
さて、ラストに向けて不幸な少年と救いの3本立て。
これは曲名聞いた瞬間ヤバイと思いましたが、案の定素晴らしかった。どの曲もすごく良かった、としか言えないです。
ファン歴が浅い分、初めて知る曲の新鮮さを楽しみにライブに参加しています。そんな中昨年知った「電波塔の少年」。それ以来ずっと好きな曲で、それが再び聴けるとあり、今回は前奏部分から涙が出てきました。ライブ向けの楽曲だと思います。
谷山さんは、アンコール二度出てきて下さいました。一回目では踏むペダルを間違えていたそうで一度中断。二回目に「何にしようか~」と考えてらしたのでついリクエスト言っちゃいましたが、前の方の方が「悪魔の絵本の歌」と言ってたので直ぐにそっちに乗り換え。再度ジャンケン等を交え、結果「盛り上がらないのよね~」と言いつつ、合唱ができるという事で紅マグロ。…確かにちょっと暗い(笑)。第二候補は「袋井歯科市歌」でしたが、違う町なので(?)パスに。正直私は合唱できれば何でもよかった(ははは)。
今回裏にも感想を書いて退場。雨は上がっていたので、コンビ二でお弁当を買ってホテルに戻りました。
…ただ、折角アンケート用紙を配布するなら、感想書けるように鉛筆か何か配られてればもっといいような気もしました。
まとめ。
今年最後のソロツアー会場という事で、かどうかは分かりませんが、いろんなオマケのついた楽しい時間でした。私個人としても、来年以降いつ参加できるか分からない分、狭い範囲の方が「おいおい」と思うような行動を取ってしまったような嫌いもある一方(スミマセン)、思う存分満喫できたライブでした。これからもチャンスさえあれば行きたいですね。マジで。
…文字数数えてみたら4000字越えてた(今の卒論よりも書いてる)
【曲リスト】
1. テルーの唄
(クリスマスコーナー)
2. おもちゃ
3. SORAMIMI~空が耳をすましている~
4. 世界一不幸なトナカイ
5. 空からマリカが
(リクエスト)
6. 家族の風景
7. 満月ポトフー
8. キャンディーヌ
9. テングサの歌
休憩(生BGM)
きよしこの夜
大きな古時計
天の貝殻 …他
10. 恋するニワトリ
11. ねこねこでんわ
12. ねこの森には帰れない
13. カイの迷宮
14. 電波塔の少年
15. あかり
16. お早うございますの帽子屋さん
En.1 ここにいるよ
En.2 素晴らしき紅マグロの世界
レポートはここまで。以下今回歌っていただいた楽曲への思い入れ。
今年は高知での開催が無くてどうしようか迷ったものの、社会人になったらそうそう行けないだろうと思い実行。就活でいっぱい乗ったのでいい加減嫌いになった高速バスに乗って出陣。天気予報を見ずに出たため、雨に降られてげんなりする。
松山入りして少し時間があったので、愛媛県美術館の「男鹿和雄展」に行きました。この方はジブリで主に背景を描かれている方で、特に森の絵が印象強いかと思います。
遠くから眺めるとスナップ写真のようなのに、近付けばそれはやはり絵であり、その色彩の細かさに驚く。本当に「そこにある風景」ってのは主人公の邪魔をせず、でも手を抜かずに存在している、という感じがしました。
透明な水や木々の作る陰の描写も印象深かったのですが、一番惹かれたのは鉛筆だけしか入っていない森の下書きでした。中学生のときの写生大会でアスファルトを紫で塗ったぐらい着色センスの無い人間なので、黒い芯だけで彩られた樹の質感や鋭さの描写は深く染み入るような感じがしました。「鉛筆だけでこんな絵が描けるんだ~!」みたいな。レベルは雲泥の差ですけど。
絵葉書とか、おみやげを購入し、小雨の街中を移動。いよいよメインイベントです。
『谷山浩子ソロライブツアー2008』in松山Monk。
少し入り組んだところにあり、地図を見ていたときも不安でしたが、案の定軽く迷って会場入りは17時過ぎ。殆どのお客さんは席に着いてました。おかげでスムーズ入場。ライブハウスってあまり入ったことが無いんですが、落ち着いたカントリーな感じの印象のハコです。
私の席は谷山さんの真後でしかも最後列。ハズレかよ~とも思いましたが、鍵盤を叩く手は見えるし、スピーカーこっち向いてるし、会場全体見渡せるし、トイレ近いし、出易いし入り易いし、全然アリ。座高高くて本当によかった。
会場入り口のショップでCD探し。今回は『漂流楽団』の購入という大きな目的があったのですが、置いてなかった。やむなく3番目に欲しかった『メゾピアノ』を購入。…後で考えたら『心のすみか』を買えばよかった。CDを買ったら谷山さんのサインを頂けました。…すみません、全く読めません(笑)
グラス置けないので早々にコーラ飲み干して待ってると谷山さん登場。歩き方かわいらしい。
◆曲リストは最後にまとめて。
曲を聴いて思うのは、ホントにCDより生の方がすげーな、という事。アーティストのライブDVD等とは全く逆の印象を持ちます。
あと去年初めてライブに参戦したときよりも緊張しませんでした。慣れ、もそうですが、谷山さんの顔が全く窺えない位置に居たからって理由が大きいように思います。トークの時、目が合ってるのか合ってないのか解らずに不安になるので(それは去年と同じでした)。
リクエストコーナーではジャンケン。松山は負け残りとなりました。中枢都市では勝ち残りを選択する傾向があるそうですが。
後ろから見ていて、一回目のジャンケンであんなにうじゃうじゃ手が上がるとは思ってなくて「うおー」って感じでしたが、実際はたった二回で決着。東京・新潟等、県外から来られた方ばっかり勝ち残り。私は一回目であっさり勝利して脱落。…欲が掠めると結果なんてこんなもんです。
さて、リクエスト曲のチョイスですが、「クリスマスソングコーナー」で難しい曲をやり終え、後はいけると仰っていたにも関わらず、難しいのばかり来られたそうで、「もうどーなってもいいや」と言って歌に入った谷山さん。でも難しい曲の演奏の手つきを後ろから見れて、私としては大助かりです。ちなみに一曲目の「家族の風景」で「高い。」と呟いて演奏停止。こういうの見ると「うわ~ライブだ~」とよく分からない感動を覚えます。で、キーを下げて再開されましたが、隣の席の方が「あんな簡単にキー変えられるんだ…」と呟いていたのに同感。鍵盤もパソコンのブラインドタッチも似たようなモンなのか?
休憩時間には「お手洗いの方が終わるまで始めません~」と、CD音源ではなく谷山さん自らBGM演奏。「きよしこの夜」とか弾かれてましたが、お客さんの声に答えて「天の貝殻」もワンフレーズ。
第二部はかわいい系の曲。曲名を言うたびにお客さんの反応がよかったブロックでスタート。谷山さんの後ろに座っていた子どもさんもお気に入りの「ねこねこでんわ」を始め、柔らかな空気に。
ところでこの「ねこねこでんわ」、去年高知でも披露され、また同じように近くの席のお子さんに谷山さんが話しかけていたのが印象的でした。…まぁ何よりも記憶に残っているのは、その後その子に「今から歌う歌に怖い歌詞があるけど分かんないからいいよね~ゴメンね~」と言いながら「不眠の力」を歌い始めた姿ですけど。そんな谷山さんが大好きです。
『相棒』の話はやっぱり出てきましたが、今回は『名探偵ポワロ』(だっけ)のお話と相まって縮小版。未だ再放送でシーズン4か5をやっている地域の人間としては大助かりです。
もうひとつのトーク、利他のお話。「人に見られているからするんじゃなくて、全体の空気を良くしたいと思うから人は利他的な行動が取れる」「巡りめぐって自分のためになるから…」~~~と言った感じのお話だったように思いますが…。詳しくは覚えてないです。
さて、ラストに向けて不幸な少年と救いの3本立て。
これは曲名聞いた瞬間ヤバイと思いましたが、案の定素晴らしかった。どの曲もすごく良かった、としか言えないです。
ファン歴が浅い分、初めて知る曲の新鮮さを楽しみにライブに参加しています。そんな中昨年知った「電波塔の少年」。それ以来ずっと好きな曲で、それが再び聴けるとあり、今回は前奏部分から涙が出てきました。ライブ向けの楽曲だと思います。
谷山さんは、アンコール二度出てきて下さいました。一回目では踏むペダルを間違えていたそうで一度中断。二回目に「何にしようか~」と考えてらしたのでついリクエスト言っちゃいましたが、前の方の方が「悪魔の絵本の歌」と言ってたので直ぐにそっちに乗り換え。再度ジャンケン等を交え、結果「盛り上がらないのよね~」と言いつつ、合唱ができるという事で紅マグロ。…確かにちょっと暗い(笑)。第二候補は「袋井
今回裏にも感想を書いて退場。雨は上がっていたので、コンビ二でお弁当を買ってホテルに戻りました。
…ただ、折角アンケート用紙を配布するなら、感想書けるように鉛筆か何か配られてればもっといいような気もしました。
まとめ。
今年最後のソロツアー会場という事で、かどうかは分かりませんが、いろんなオマケのついた楽しい時間でした。私個人としても、来年以降いつ参加できるか分からない分、狭い範囲の方が「おいおい」と思うような行動を取ってしまったような嫌いもある一方(スミマセン)、思う存分満喫できたライブでした。これからもチャンスさえあれば行きたいですね。マジで。
…文字数数えてみたら4000字越えてた(今の卒論よりも書いてる)
【曲リスト】
1. テルーの唄
(クリスマスコーナー)
2. おもちゃ
3. SORAMIMI~空が耳をすましている~
4. 世界一不幸なトナカイ
5. 空からマリカが
(リクエスト)
6. 家族の風景
7. 満月ポトフー
8. キャンディーヌ
9. テングサの歌
休憩(生BGM)
きよしこの夜
大きな古時計
天の貝殻 …他
10. 恋するニワトリ
11. ねこねこでんわ
12. ねこの森には帰れない
13. カイの迷宮
14. 電波塔の少年
15. あかり
16. お早うございますの帽子屋さん
En.1 ここにいるよ
En.2 素晴らしき紅マグロの世界
レポートはここまで。以下今回歌っていただいた楽曲への思い入れ。
・世界一不幸なトナカイ 他
今回リクエストでは「薔薇の歌」を聞きたかったのですが叶わず。でも「カイの迷宮」からの曲が多かったので満足もしてます。このアルバムは持ってないし、原作も読んだことは無いです。でも断片だけを聞いていると、「中二病患者のためのアルバム」であるような気がします。でも中二病患者を「救う」為のアルバムではないと思う。
・空からマリカが
イメージは「事故死」。昨日帰り道で別れた「マリカ」が、その後亡くなった。消えたマリカは、何も知らない歌の主人公の前に降り注ぐ。でも何もできずに消える。 こんなお話をイメージしながら聞いていました。
・テングサの歌
確かにピアノ演奏難しそうでした…。「おもちゃ」も含めてですが、人に「こわい」って言われる詩って書いてて楽しいような気がします。この日一番の収穫でした。
・電波塔の少年
重ねてになりますが、やっぱりこの歌が大好きです。本当に終始泣いてた。「救いの無い物語」は苦手だけど、「救いの無い歌」は好き。何なんでしょう?
今回リクエストでは「薔薇の歌」を聞きたかったのですが叶わず。でも「カイの迷宮」からの曲が多かったので満足もしてます。このアルバムは持ってないし、原作も読んだことは無いです。でも断片だけを聞いていると、「中二病患者のためのアルバム」であるような気がします。でも中二病患者を「救う」為のアルバムではないと思う。
・空からマリカが
イメージは「事故死」。昨日帰り道で別れた「マリカ」が、その後亡くなった。消えたマリカは、何も知らない歌の主人公の前に降り注ぐ。でも何もできずに消える。 こんなお話をイメージしながら聞いていました。
・テングサの歌
確かにピアノ演奏難しそうでした…。「おもちゃ」も含めてですが、人に「こわい」って言われる詩って書いてて楽しいような気がします。この日一番の収穫でした。
・電波塔の少年
重ねてになりますが、やっぱりこの歌が大好きです。本当に終始泣いてた。「救いの無い物語」は苦手だけど、「救いの無い歌」は好き。何なんでしょう?
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