こちらは1部です。
順序的にはこっちからがお薦め。
順序的にはこっちからがお薦め。
◆◆◆
1.望み
もしも許されるのなら
今すぐあなたの胸に飛び込みたい
あなたの温もりが忘れられないの
その大きな体で
私を優しく包んでくれるあなたが
時間(トキ)はいつも無情に私達を引き裂く
デスクに向かっても
電車に揺られても
いつも浮かぶのはあなたの温かさ
あぁまた手がかじかんできた
全身があなたを求めるALARMなの
今日も夜まで会えないね
今度は私がその冷え切ったあなたの体を
温めてあげるから
(あなた=布団)
◆◆◆
2.光
包み込んでくれるなら
誰でもいいと思った
◆◆◆
3.冬のすきま
ベランダに布団並べて
久々に遠出しようよ
電車じゃなくて自転車で
そうだな、
秋にキャッチボールしに行った土手がいい
向かい風だって帰り道には味方にかわる
でもお互いひっどい髪型だね
あったかい缶コーヒーで
去り始めた冬に乾杯したら
タンポポみたいに寝そべって
ずっと春を見上げていよう
◆◆◆
4.試論
ひとり は するもの
肯定的で
周りをつっぱねて
たまに安息
だいたいは強がり
ひとりぼっち は されるもの
後ろ向きで
悲劇の主人公になって
でも背中で声を求める
案外叶わない願い
◆◆◆
5.蒸発
気が向いたらさ、
また帰っておいでよ
火をつけたのは
僕なんだけどね
◆◆◆
6.スローバラード
ドラマじゃないんだから、
間違えて一つ余分にコーヒーを入れたりなんてしない
季節の花を見つけても
かわいい子犬とすれ違っても
振り向いて話しかけようなんてしない
色んな強がりを並べても
やっぱり一人の部屋は広くて
カーテンを揺らす昼下がりの風は
ふわふわと残り香を巻き上げてゆく
寂しがる手が伏せていた写真立てを起こす
二人の笑顔が見える
君の笑顔しか見えない
虚無感を充たすのは涙しかない
声じゃ届かないから気持ちを開(ひら)けて
私はまだ行けない
君に会う事を言い訳にしない
今はその矛盾に苦しみながら
また感情を押し流して
ヒトリでも
違うダレカと一緒でも
空の青が喜びに見える日が来たら
私は私を生きるのでしょう
他のスベテの人と
同じ長さの一秒を刻みながら
◆◆◆
…はい。
読んでくださる方は恐らく1部から始めておられると思うので、ここで順序的なあとがきをしておきます。(以下ドラッグしてお読み下さい)
流れとしてはこんな感じで掲載していく次第です。1部はまぁ、どちらかといえばキャッチーな雰囲気がありそうなものをまとめているわけですが、殆どが上半期にできた作品でした。ということは、今下降中ってことだろうか。
そんな訳で、2部は暗めの、夜中向け内容だと思います。
1部は小説のような想像で、2部になると自分の中から素直に吐き出した毒、って感じかなぁ。数も2倍ですし。
一部の方には分かるかもしれませんが、私、谷山浩子氏を意識しすぎですね(
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