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2025/01/18 13:57 |
詩の発表会。(第1部)
こちらは1部です。

順序的にはこっちからがお薦め。

◆◆◆

1.望み


もしも許されるのなら
今すぐあなたの胸に飛び込みたい
あなたの温もりが忘れられないの
その大きな体で
私を優しく包んでくれるあなたが

時間(トキ)はいつも無情に私達を引き裂く
デスクに向かっても
電車に揺られても
いつも浮かぶのはあなたの温かさ
あぁまた手がかじかんできた
全身があなたを求めるALARMなの

今日も夜まで会えないね
今度は私がその冷え切ったあなたの体を
温めてあげるから



(あなた=布団)



◆◆◆

2.光


包み込んでくれるなら

誰でもいいと思った



◆◆◆

3.冬のすきま


ベランダに布団並べて
久々に遠出しようよ

電車じゃなくて自転車で
そうだな、
秋にキャッチボールしに行った土手がいい

向かい風だって帰り道には味方にかわる
でもお互いひっどい髪型だね

あったかい缶コーヒーで
去り始めた冬に乾杯したら
タンポポみたいに寝そべって
ずっと春を見上げていよう



◆◆◆

4.試論

ひとり は するもの

肯定的で
周りをつっぱねて
たまに安息
だいたいは強がり

ひとりぼっち は されるもの

後ろ向きで
悲劇の主人公になって
でも背中で声を求める
案外叶わない願い



◆◆◆

5.蒸発


気が向いたらさ、
また帰っておいでよ

火をつけたのは
僕なんだけどね



◆◆◆

6.スローバラード


ドラマじゃないんだから、
間違えて一つ余分にコーヒーを入れたりなんてしない

季節の花を見つけても
かわいい子犬とすれ違っても
振り向いて話しかけようなんてしない

色んな強がりを並べても
やっぱり一人の部屋は広くて
カーテンを揺らす昼下がりの風は
ふわふわと残り香を巻き上げてゆく

寂しがる手が伏せていた写真立てを起こす
二人の笑顔が見える
君の笑顔しか見えない

虚無感を充たすのは涙しかない
声じゃ届かないから気持ちを開(ひら)けて

私はまだ行けない
君に会う事を言い訳にしない
今はその矛盾に苦しみながら
また感情を押し流して

ヒトリでも
違うダレカと一緒でも
空の青が喜びに見える日が来たら
私は私を生きるのでしょう
他のスベテの人と
同じ長さの一秒を刻みながら




◆◆◆

…はい。
読んでくださる方は恐らく1部から始めておられると思うので、ここで順序的なあとがきをしておきます。(以下ドラッグしてお読み下さい)

流れとしてはこんな感じで掲載していく次第です。1部はまぁ、どちらかといえばキャッチーな雰囲気がありそうなものをまとめているわけですが、殆どが上半期にできた作品でした。ということは、今下降中ってことだろうか。

そんな訳で、2部は暗めの、夜中向け内容だと思います。
1部は小説のような想像で、2部になると自分の中から素直に吐き出した毒、って感じかなぁ。数も2倍ですし。

一部の方には分かるかもしれませんが、私、谷山浩子氏を意識しすぎですね(
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2007/10/27 05:23 | Comments(0) | TrackBack() |

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